◆日薬ニュース 号外−27
日薬ニュース 号外が出されましたのでお知らせいたします。
日薬ニュース 号外 平成12年11月20日(月) 厚生省:塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)含有医薬品に関するわが国の対応決定 米国FDAにおけるPPA含有製剤への対応については、 11月7日付け日薬ニュース号外で速報したが、本日、厚生省はわが国における対応を決め、PPA含有医薬品を製造、販売する関係企業に対し、添付文書の改訂、薬局・薬店等への注意喚起文書の配布、消費者に渡す注意文書の作成等の対応を指示した。添付文書の「使用上の注意」の改訂内容は下記の通りである。
また、それら製薬企業への指示に伴い、厚生省から日本薬剤師会に対しても、傘下薬局・薬店での服薬指導の徹底について、周知方の要請があった。是非、消費者の服薬指導にあたっては「使用上の注意」を十分伝えるとともに、過量服用等の不適性使用のないよう、指導願いたい。 調剤過誤の防止対策を! 最近、残念なことに薬局の調剤過誤のニュースが時々見られる。典型例は、神奈川県川崎市の薬局において、本来セルテクト(抗アレルギー薬)を調剤すべきところ、誤ってセレネース(向精神薬)を調剤してしまい、これを服用した 10人中8人が緊急入院したという事故である。原因は、購入したセレネースを調剤用の小型容器に移し替える際、誤ってセルテクトの容器にいれてしまったと推測されている。その他、福島県会津若松市では、アレビアチン10倍散とアレビアチン細粒(97%)を取り違えて調剤してしまった事故も報道されている。これらは、決してあってはならない重大な過誤であるが、原因の殆どは、単純なケアレスミスである。会員各位においては、日常業務を再度見直し、調剤過誤防止対策に万全を期されるよう、切にお願いしたい。 なお、日薬誌(平成 10年10月号)に「調剤過誤防止マニュアル」を掲載しているので、参考にしていただきたい。 |