◆日薬ニュース 号外−20
日薬ニュース 号外が出されましたのでお知らせいたします。

日薬ニュース

号外    平成12年9月29日(金)
発行:社団法人 日本薬剤師会(広報課)
Tel:03-3406-1171 Fax:03-3406-1499
http://www.nichiyaku.or.jp/


「抗てんかん剤 アレビアチン細粒、アレビアチン10倍散」の処方・調剤に際してのお願い

謹啓

 時下、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、大日本製薬では「抗てんかん剤 アレビアチン(一般名フェニトイン)」の粉状製剤として、含量の異なる2製剤−アレビアチン細粒、アレビアチン10倍散−を販売させていただいております。

  • アレビアチン細粒 (97%):1g中フェニトイン970mg含有する白色の微粒状の散剤。
  • アレビアチン10倍散(10%):1g中フェニトイン100mg含有する白色の散剤。

 両製剤のフェニトイン含有量には、上記のように約10倍の開きがあります。

 主成分であるフェニトインは、投与量と血漿中濃度が比例せず、その関係はミカエリス−メンテン式で近似され、投与量を増やしていくとある点からわずかな増量でも急激に血漿中濃度の上昇がみられることが知られています。また、フェニトインは有効域と中毒域が近接していることから、患者さんに応じた適量投与の必要性が高い薬剤の一つであります。

 平素からアレビアチンをご愛顧いただいている先生におかれましては、大変恐縮に存じますが、過量投薬等のリスクを避ける意味で、両製剤のフェニトイン含有量の差を十分ご留意いただき、ご処方・ご調剤賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 なお、“細粒”は高用量投与や各医療施設での2倍散、5倍散等の任意濃度の予製剤を調製する際の便を考慮して、一方、“10倍散”は、10倍散に予製して投薬されている医療施設が多くその便を考慮して、販売させていただいております。

 先生には多大なるお手数をお掛けいたしますが、何卒、ご理解ご高配を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

敬白

【問い合わせ先】
  大日本製薬株式会社 
  くすり相談室       06−6203−5336
  医薬マーケティング部 06−6203−5312

日本薬剤師会より 
 本件に関連して、日薬業発137号「院外処方せん発行に伴う疑義照会の徹底等について、平成12年9月20日」通知を都道府県薬剤師会宛に送付しております。同通知文書は日薬FAXBOX(電話番号:03-3406-1988)No.0121、または日薬ホームページ会員向けページをご覧下さい。

上記通知文書は県薬ホームページにも掲載しています。ご覧下さい。