◆日薬ニュース第20号
日薬ニュース 第20号が出されましたのでお知らせいたします。

 日薬ニュース

第20号    平成12年6月15日(木)
発行:社団法人 日本薬剤師会(広報課)
Tel:03-3406-1171 Fax:03-3406-1499
http://www.nichiyaku.or.jp/

総送信部数:約36,000部


お知らせ

大阪で21世紀の薬剤師像を語ろう!

 第33回日本薬剤師会学術大会は本年10月21日(土)、22日(日)の二日間にわたって,大阪中之島の大阪国際会議場で開催されます。今大会のメインテーマは,「新世紀における薬剤師の使命―2000年大阪より発進―」です。あと僅かで21世紀。今、薬剤師は国民に対し何が出来るのか、が問われています。そこで大阪大会では,国際薬剤師・薬学連合(通称FIP)からキールガスト会長をお招きして「新世紀における薬剤師の使命」をテーマに2000年大会記念特別シンポジウムが開催します。また、21世紀の生命科学「ヒトゲノムと医療の関わり」についての大会記念講演をはじめ、「薬物乱用防止対策における薬剤師の役割」「医薬分業の役割」「薬局経営の将来的課題」「医療保険の未来を探る」等、13のテーマ 別分科会に分かれて開催されますが,各分科会では会員による研究発表、シンポ、パネル,講演が行われます。また、今後の高齢化社会を前に,「ホスピスのめざすのも−こころの医療」についての特別講演も用意されています。これらのプログラムは今回のホスト役である大阪府薬剤師会の情熱で実現されるものです。今回の大会の詳しいプログラム等は日薬雑誌で随時ご紹介していきます。7月号では大会の日程一覧、大会参加申込書(郵便振替用紙)及び宿泊・交通の案内を掲載しますのでご利用ください。

日薬版「お薬手帳」を改訂

 平成12年4月から手帳による情報提供が点数化されたことに伴い、本会では従来の「お薬手帳」について改訂版を作成いたしました。改定内容としては、点数化に沿って表現等を見直すと共に、8頁増となっています。
 購入等は、薬事日報社までお問い合せ下さい。


最近のニュース

健保法等改正案が廃案

 平成12年7月から老人の薬剤一部負担を廃止することなどを盛り込んだ健康保険制度等の改正法案が、先の第147回通常国会で審議未了のまま廃案となり、次期国会に持ち越されることとなった。健保法等改正案は、老人の患者負担について薬剤一部負担の廃止と、上限を設けた上で定率一割負担制を導入しようとするもので、この他に高額療養費の自己負担限度額の見直し、4月からの介護保険の施行に伴う保険料率上限の見直し等が予定されていた。
 一方、改正法案の廃案に伴い、老人の薬剤一部負担について臨時特例措置が6月までとなっていることから、7月以降についても現行の特例措置を延長するため、臨時老人薬剤費特別給付金支給法案が可決・成立した。
 これにより保険薬局では、7月以降においても老人について本人から申し出がない限り薬剤一部負担金を徴収する必要はなく、定率一割負担制も先送りとなったため、老人の患者負担を見直す改正案が成立するまで現行と変更はない。また、同国会に提出されていた第4次医療法改正案についても、同様に廃案となり次期国会に先送りされた。


日薬 委員会等への本年度重点諮問事項を決定

 日薬は、最近の薬剤師を巡る社会や医療環境等の変化に対応するため委員会等の大幅な見直しを行ったが、常置委員会の改編に続き、5月30日開催の理事会において、特別委員会の設置と本年度重点諮問事項を決定した。主な委員会等への重点諮問事項等は下記のとおり。なお、特別委員会として薬剤師養成教育問題等4つの特別委員会の設置を予定していたが、今回新たに「リスクマネジメントシステムとしての薬剤師業務の体系化に関する特別委員会」を加え5特別委員会の設置が承認された。
〈常置委員会〉1)組織・会員委員会:a.日薬への加入促進対策の検討、b.薬剤師賠償責任保険加入要件等見直し、2)法制委員会:いわゆる「門内薬局」の法的問題等の検討、3)医療保険委員会:今後の調剤報酬体系(薬局・病院)の検討、4)一般用医薬品委員会:a.一般用医薬品の振興対策、b.一般用医薬品の販売規制緩和問題、5)職能対策委員会:薬剤師職能の向上と社会的PR対策の検討と推進、など。
<特別委員会>リスクマネジメントシステムとしての薬剤師業務の体系化に関する特別委員会:(設置趣旨)薬剤師の業務は、服薬指導や情報提供を含め、医薬品を安全、有効に使用するためのリスクマネジメントシステムとしてとらえられる。リスクマネジメントシステムとしての薬剤師業務の確立を図るため、基本的な考え方、指針等について検討し取りまとめる。なお、分業対策特別委員会と病診薬剤師部会においてそれぞれ薬局、病院における薬剤師業務の体系化について審議することとしている。

日病薬、病棟業務推進大会を開催

日本病院薬剤師会主催、日薬後援の第2回薬剤管理指導業務完全実施推進大会が、6月3日に東京・九段会館ホールで開催、800名を超える参加者が集まった。第1回大会は昨年10月3日に大阪市・薬業年金会館で開催、約400名の参加者が集まったが、今回は参加者が倍増している。
大会では、日病薬の全田会長が挨拶し「薬剤師は本来の目的である医薬品の適正使用のためのリスクマネジャーであるという最大の使命を認識し、今後努力してほしい」と要請した他、土井厚生省大臣官房審議官より来賓挨拶、日本病院会中山耕作会長より特別講演が行われた。また、薬剤管理指導業務に対する提言が各界代表(一般代表、医師代表、看護婦代表)より寄せられた。
最後に、藤上副会長(日薬常務理事)より大会宣言があり、全入院患者を対象とする完全実施を目指すことを誓い合った。


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