◆日薬ニュース第41号
日薬ニュース 第41号が出されましたのでお知らせいたします。

日薬ニュース

第41号    平成14年3月13日(水)
発行:社団法人 日本薬剤師会(広報課)
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お知らせ

インフルエンザ流行期における解熱鎮痛剤等の慎重な使用について

平成14年3月4日、厚生労働省医薬局安全対策課長より「インフルエンザ流行期における解熱鎮痛剤等の慎重な使用について」と題する通知が本会会長宛にありました。同通知によれば、厚労省に報告されたインフルエンザ脳症の症例の中に、薬局で調剤したサリチル酸系解熱鎮痛薬配合の総合感冒剤、メフェナム酸製剤、ジクロフェナクナトリウム製剤を服用した小児の例や、家庭に残っていたジクロフェナクナトリウム製剤等を医療機関を受診の前に服用した事例があったとのことです。薬局においては、処方せんによる調剤にあたり、疑義照会及び患者等への服薬指導、注意事項の説明をなされていることとは存じますが、今回のような事例報告もあることから、改めて以下の点に留意した対応を徹底下さるようお願いいたします。

1)インフルエンザ、水痘等のウイルス性感染症に罹患の可能性を考慮し、小児に対しサリチル酸系製剤、メフェナム酸製剤、ジクロフェナクナトリウム製剤等が処方された場合には併用薬を確認するとともに、疑義照会等の適切な対応を図ること。

2)一般用医薬品の販売にあたっても小児に対し誤用されることのないよう十分留意すること。

3)使い残した薬を自己判断で使わないよう、服薬指導を通じ注意喚起すること。

 なお、使い残した医療用医薬品に関する安全対策として服用者向けの啓発文書例を下記に例示しておきます。同文書例は、日薬ホームページ(会員向け)にも掲載しておきますので、薬局内に掲示したり、印刷して渡すなど適宜ご活用ください。

<文書例> お薬を受け取られた皆様へ

  1. 処方せんで調剤されたお薬(医療用医薬品)は、医師がその患者さんの状態を診察して、一人一人の症状にあったもの を選んであります。症状が同じだからといって、他人に渡したり、勧めたり、貸したりしてはいけません。特に、大人に処方されたものを、量を減らしたからといって子供に使用するのは大変危険です。

  2. 医師から処方されたお薬は、診察を受けたときの状態にあわせたものです。再び、同じ症状が現れたからといって、以前に渡されたお薬を自己判断で使用してはいけません。そのような場合には、あらためて医師の診察をお受け下さい。

  3. 医師から処方されたお薬は、残ったからといって保管し、別の機会に使ってはいけません。治療が終わった時点で残ったお薬は、原則的に廃棄して下さい。


最近のニュース

12年度疑義照会等状況調査の結果まとまる

 日本薬剤師会では、医薬分業の有用性を定量的に実証することを目的に、平成12年11月の1カ月間にわたり「疑義照会等状況調査」を実施したが、今般、その調査結果がまとまった。同結果によると、受付処方せんに対する照会率は2.38%(10年度調査2.18%)、照会後の措置として処方変更が行われたものは照会件数の66.3%(同63.9%)等となっており、前回調査と近似した結果であった。詳細は日薬誌4月号に掲載。

健保法等改正案国会へ上程

 被用者保険本人の一部負担を3割などとする健康保険法等の一部を改正する法律案が、3月1日今国会に提出された。
 同法案は、一部負担金の見直しの他、一般の薬剤一部負担金の廃止、保険料の総報酬制の導入(賞与にも標準報酬月額と同一の保険料率を賦課)、老人の一部負担を1割(一定以上の所得者は2割)とし月額上限制を廃止するなど、健康保険法・老人保健法等を一部改正するものである。
 改正案が成立すると、老人の一部負担の見直しは14年10月、本人3割負担・薬剤一部負担の廃止、保険料率の改定は15年4月に実施される予定である。

医薬品販売規制緩和反対署名簿を内閣府に提出

 昨秋以降、本会は医薬全商連、薬種商協会及び配置家庭薬協会とともに医薬品販売許可制度存続に関する署名活動を展開してきたが、薬業関係者の協力を得て825,862名の署名を集めた。平成14年2月28日、薬業四団体代表者が内閣府の総合規制改革会議事務局を訪ね、署名簿と共に薬業四団体の連名で小泉首相あて総合規制改革会議の医薬品販売規制緩和に関する対応への抗議と、同規制緩和措置の撤廃を要求する文書を提出した。その後、坂口厚生労働大臣や関係国会議員に一般用医薬品の販売規制存続を要望した。
 ここに多大な協力をいただいた会員諸氏に厚く御礼申し上げる次第である。

次期会長、副会長、監事決まる

 2月23、24日、3月12日に行われた第92回通常代議員会において、平成14年4月1日〜平成16年3月31日を任期とする会長、副会長、監事の選挙が行われ、以下の通り決まった。

会  長:中西敏夫
副会長:伊賀立二、佐村克己、岡本彰、渡辺勝宏、
      秋葉保次
監  事:石田昇、原留淳一、星野輝久


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