◆日薬ニュース第40号
日薬ニュース 第40号が出されましたのでお知らせいたします。

日薬ニュース

第40号    平成14年2月20日(水)
発行:社団法人 日本薬剤師会(広報課)
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お知らせ

平成14年度調剤報酬等改定案を諮問・答申、4月実施へ

平成14年2月20日(水)午前、中医協総会が開催され、平成14年度調剤報酬等改定案に関する厚生労働大臣の諮問に対して、即日答申した。主な内容は次のとおり。

今回の改正は、賃金・物価の動向や最近の厳しい経済動向等を踏まえ、△1.3%の改定とし、広範な項目について合理化を行うとともに、医療の質の向上等の観点から重点的な評価が行われている。調剤報酬における主要改定事項としては、かかりつけ薬局機能の評価や調剤技術の評価などであり、具体的には、(1)効率的な医療提供体制の評価(薬剤服用歴管理・指導料および長期投薬特別指導料の見直しなど)、(2)調剤技術の適正評価(内服薬調剤料の見直し、各種製剤加算の評価)、(3)後発医薬品の使用に係る環境整備の推進(医薬品品質情報提供料の新設など)、(4)特定療養費制度の導入、(5)その他―となっている。

 なお、答申にあたり、付帯意見があわせて示され、調剤については『医薬分業の進展を踏まえ、「剤」の在り方など、薬剤関連技術料等の診療報酬上の評価の在り方について検討すること』と明記された。

 ※具体的な算定要件については、3月中旬頃、厚生労働省保険局医療課長より通知される予定


【調剤報酬】



1.効率的な医療提供体制の評価



 (1)かかりつけ薬局機能の明確化



  ○薬剤服用歴管理・指導料の見直し



   ・薬剤服用歴管理・指導料   17点(受付1回につき)



   ・特別指導加算        30点(月の1回目)



                  25点(月の2回目以降)



   ・麻薬指導加算(新設)     5点



   ・重複投薬・相互作用防止加算 20点(処方変更あり)



                  10点 (処方変更なし)



   ・服薬情報提供料(新設)   15点



            (服薬情報提供加算から独立、月1回)



                  15点(加算)



   ・調剤情報提供料(新設)   15点(受付1回につき)







  ○長期投薬特別指導料の見直し



   ・長期投薬情報提供料1及び2 15点(受付1回につき)



                  25点(指導1回につき)



  (2)在宅医療の評価



   ・在宅患者訪問薬剤管理指導料 500点(月1回目)



                  300点(月2回目以降、4回まで)



2.調剤技術の適正評価



  (1)内服薬に係る調剤料の見直し



   ・1 〜  7日目(1日分につき) 5点



   ・8 〜14日目(1日分につき)  4点



   ・15〜21日分        70点



   ・22〜30日分        80点



   ・31〜60日分        90点



   ・61日分以上        95点



 (2)患者の心身の特性に応じた調剤技術の評価



   ・麻薬等調剤加算      70点(麻薬)



                  8点(麻薬以外)



   ・自家製剤加算     45〜90点



               75〜120点(特別の乳幼児用製剤)



   ・計量混合調剤加算   35〜80点



               75〜90点(特別の乳幼児用製剤)



   ・嚥下困難者用製剤加算(新設)80点



   ・一包化加算(新設)     30点(1週間ごと)



 



3.後発医薬品に係る環境整備の推進



  ・医薬品品質情報提供料(新設)10点(受付1回につき)



  ・後発医薬品調剤加算(新設)  2点(1調剤につき)



 



4.特定療養費制度の導入



  ・薬事法承認後であって、薬価基準収載前の医薬品投与に係る費用







5.その他



 (1)205円ルールの見直し



  ・医科と同様の見直し







 (2)その他



  ・調剤基本料の受付5回を超える部分における逓減措置の廃止



  ・多剤投与時における薬剤料の逓減措置の廃止



  ・基準調剤の施設基準の見直し











【診療報酬(薬剤関連事項)】



1.薬剤使用の適正化と薬剤関連技術料の見直し



 (1)薬剤投与期間等に係る規制の見直し



  ・薬剤の長期投与制限の原則廃止



   (麻薬、向精神薬、新薬は除く)



 (2)処方せん料の見直し(内服薬)



  ・7種類以上: 43点(後発医薬品を含む場合)



         41点(その他)



  ・7種類未満: 71点(後発医薬品を含む場合)



         69点(その他)







2.医療に係る情報提供の推進



  (1)205円ルールの見直し(薬剤名等の記載省略)



  ・電算化が行われている保険医療機関、保険薬局は適用しない



  ・手書きの場合は、届出を行った上で175円以下について適用を認める




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